Roomy World

満足に自分を残す

記憶

長い間、

名前も思い出さなかったような人が、

夢の中に突然ひょっこりと出てくることがある。


脳はきっと僕が過去に出会ったすべての人間を記憶している。

過ごした時間関係なく。

好き嫌い関係なく。

季節関係なく。


昨日はあいつが出てきた。

今日はあの娘が出てきた。

明日は誰が出てくるのだろう。


夢の中でははっきりした姿かたちなのに、

目が覚めたら、どの人もみんなおぼろげで。


「みんな元気にしてるかな」と思う間もなく、

僕のあわただしい朝は始まる。